便秘と下痢を繰り返すのはなぜ?原因と解消法

なぜか便秘と下痢を繰り返す。果たして何が原因なのかが分からず、不安になる方も多いでしょう。

原因はストレスや、腸のトラブル、病気などいくつか考えられます。

今回はそんな便秘と下痢を繰り返す際に考えられる原因と、解消・予防方法をご紹介します。

- 目次 -

  • 便秘と下痢を繰り返す際に考えられる原因
    • ストレスが便秘や下痢の原因に
    • 腸疲労が便秘や下痢の原因に
  • 病気の可能性も
    • 過敏性腸症候群
    • 大腸がん
  • 腸の健康のために出来ること【予防&解消法】
    • 食物繊維や発酵食品を積極的に摂取する
    • 睡眠をきちんととる
    • 適度な運動をする
    • こまめに水分をとる
  • まとめ

便秘と下痢を繰り返す際に考えられる原因

ストレス腸疲労が原因で、便秘と下痢を繰り返しているのかもしれません。

口から入った食べ物は、胃で溶かされ小腸で栄養を吸収されて大腸へ進み、大腸で水分を吸収された残りが便として排泄されます。

大腸のぜん動運動が弱くなると便が停滞して便秘になり、さらに硬くなった便は出しにくくなります。逆に、ぜん動運動が強すぎても十分に便の水分が吸収されないまま排泄され、下痢になってしまいます。

ストレスが便秘や下痢の原因に

自律神経には交感神経と副交感神経があり、常にどちらかが優位に働いて体内を調整しています。副交感神経が優位でリラックスした状態のときに、消化管は活発に動きます。ストレスに敏感な方は、交感神経が優位の興奮状態が長く続くために、腸がけいれんして便秘と下痢を繰り返すことがあります。

腸疲労が便秘や下痢の原因に

腸疲労とは、腸内細菌の善玉菌が減って腸内フローラと呼ばれるバランスが崩れてしまい、腸の粘膜が荒れた状態です。

腸疲労の原因としては、

  • 善玉菌を増やす食物繊維の摂取量が少ない
  • 悪玉菌を増やす肉類や食品添加物を多く含むインスタント食品や加工食品の摂取量が多い
  • テレビやスマホなど夜間の刺激が多く、交感神経優位の時間が長い

などが考えられます。

腸内の悪玉菌が増えると、ガスが増えておならが臭くなることがあります。日頃の食生活を振り返って、インスタント食品やレトルト食品、甘いお菓子類が多い、野菜やきのこ・海藻類の摂取量が少ないという方は、腸をいたわる食生活を意識しましょう。

病気の可能性も

過敏性腸症候群

繰り返す便秘と下痢には、過敏性腸症候群という病気が隠れていることがあります。腸自体に異常はなく、腹痛を伴う便秘と下痢を繰り返すことが特徴です。ストレスを感じやすい方に多く、仕事や学校の日に症状が出やすく休日は気にならないという場合に当てはまる可能性があります。

大腸がん

大腸がんが隠れている可能性もあります。大腸の中でも体の左側(下行結腸~直腸)に腫瘍があると、便秘と下痢を繰り返す、便が細くなる、血便が出るといった症状が見られることがあります。便に赤い血が混じる場合は大腸など下部の消化管、または痔など肛門周囲からの出血が考えられます。便に混じった血が黒っぽいときは、胃など上部の消化管に出血があるかもしれません。

<大腸がんリスクチェック>

  • たばこを吸う
  • 飲酒量が多い
  • 魚より肉を食べることが多い(ハムなど加工肉をよく食べる)
  • 運動不足
  • 血縁に大腸がん、大腸ポリープになった人がいる

大腸がんは早期に発見できれば、治療によって治る可能性が高い病気です。40歳を過ぎてから定期的に大腸がん検診を受けていないという方は、早めに病院を受診しましょう。小さいポリープであれば、内視鏡で簡単に切除することが可能です。

腸の健康のために出来ること【予防&解消法】

食事、睡眠、運動など生活全体を見直しましょう。腸内環境は1日で劇的に改善するものではないため、長く続けていくことがとても大切です。

食物繊維や発酵食品を積極的に摂取する

乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を食事から摂取することをプロバイオティクス
善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を摂取することをプレバイオティクス
その両方を同時に行なうことをシンバイオティクスといいます。

食物繊維は水溶性のものと不溶性のものがあります。水溶性食物繊維は善玉菌のエサとなることに加えて、便の水分を保ち柔らかくする働きがあります。バナナ+ヨーグルト、めかぶ+納豆のようにシンバイオティクスを意識した組み合わせにするとより効果的です。

睡眠をきちんととる

自立神経の働きを整えるために、睡眠をしっかりとることが大切です。入浴はシャワーで済ませずに湯船にゆっくりと浸かり、テレビやスマホで脳に刺激を与えすぎずにリラックスした状態で寝るようにしましょう。

適度な運動をする

体の血流をよくするだけでなく、ストレスを発散する効果があります。簡単な体操やストレッチ、ウォーキングなどを生活に取り入れてみましょう。

こまめに水分をとる

便の水分を保つために、こまめな水分補給が不可欠です。寝起きにコップ1杯の水から始めて、1日1.5~2Lの水分をとりましょう。ごぼう茶には水溶性の食物繊維が多く含まれ、便秘と下痢のどちらにも効果が期待できます。温かい飲み物をゆっくり飲むと心身ともにリラックスできるため、おすすめです。

まとめ

便秘と下痢の原因は人によって異なります。ストレスの原因を全て取り除くことは難しいかもしれませんが、腸の健康を意識した生活を続けていきたいですね。

また、繰り返す便秘と下痢には病気が隠れている可能性があります。症状が強く気になる場合には病院を受診しましょう。髙上商店おすすめのごぼう茶